お肌も髪の毛の「弱酸性が良い♪」って、よく聞きますよね。
「弱酸性」って、なんとなく髪に良いんだろうなぁ、っていうイメージがお有りだと思います。
では、「弱酸性」のいったい何がそんなに良いのでしょうか?
今日はその部分の知識をわかりやすくお伝えさせていただきます^^
1. まずはpHとは何なのかについてお話しします
「pH(ペーハー)(ピーエイチ)」って聞くことありますよね。
小学校の理科の授業で、リトマス試験紙を使った実験のご記憶がお有りの方も多いはず。
pHとは、「水素イオン濃度」を分かりやすく数値化したものです。
その数値により、酸性・中性・アルカリ性に分かれます。
pH値が低くなると酸性に、高くなるとアルカリ性に近づきます。
身近にあるものでは、酸性がレモン、中性が水、アルカリ性はこんにゃくが挙げられます。
2. 髪の毛のpH値って??
毛髪のpHは「4.5~5.5(弱酸性)」が理想的といわれ、この値を毛髪の等電帯(とうでんたい)といいます。
ウロコ状に重なり毛髪全体を包んでいるキューティクルの状態も、pHによって変化します。
等電帯よりpH値が低くなると、キューティクルが閉じます。
この状態を収斂(しゅうれん)といいます。
キューティクルは毛髪の外部と内部を隔てるドアのような役割があり、収斂はドアを閉めるようなイメージです。
そうなると、毛髪全体が硬くなっていき、手触りが硬い感じになります。
また反対に、pH値が高くなると、キューティクルは開き水分などを吸収しやすい状態になります。
この状態を膨潤(ぼうじゅん)といいます。
髪の毛を膨潤させ、毛髪内部へのドアを開くことになり、毛髪内部の補修に有効な成分やヘアカラーの染料などが浸透しやすくなります。
その一方で、ドアを開けたままの状態だと、毛髪内に浸透した成分が抜けやすくなってしまいます。
3. pH(ペーハー)によって髪がどう変化するか
髪のpH(ペーハー)が変わることで、状態も変わってきます。 毛髪はケラチンというタンパク質でできています(ケラチンはタンパク質が丈夫になったもの)。
このケラチン・タンパク質は「酸性」に傾くほど硬くなり、「アルカリ性」に傾くほど柔らかく溶けやすくなる性質があります。 髪の毛の状態としてはこんな感じです。
「酸性」:髪が硬くなる 「弱酸性」:刺激に対して抵抗力があり傷みにくい 「アルカリ性」:刺激に対して抵抗力はなく髪のタンパク質が溶け出し、傷みやすくなる
髪の表面を覆っているキューティクルにも変化がでます。
「酸性」:ギュッと閉まる 「弱酸性」:丁度いい状態に閉まる 「アルカリ性」:開く
「酸性」でキューティクルが閉まりすぎると、硬くなり、ひどくなるとガシガシに手触りが悪くなってしまいます。 「アルカリ性」ではキューティクルが開くため、先ほど述べたように、そのままでは髪の内部の栄養分が流出することになります。
ですから、髪の毛は「弱酸性」に保つことが傷みにくい状態を維持することにつながるのです。
ヘアケアの基本は、髪の毛を「弱酸性」に維持していくことになります。
4. pHを知れば、ヘアカラーやパーマの仕上がりをコントロールできる?
毛髪のpHは、使用する薬剤の性質により影響を受け、変化します。
一般的に多く使用されているヘアカラー剤は、アルカリ性です。
そのため、ヘアカラー施術中は毛髪もアルカリ性になります。
キューティクルが開くので、染料が毛髪内部に入り込み定着し、発色します。
毛髪のpHをアルカリ性にすれば、染料が毛髪内部へ浸透しやすくなり、ヘアカラー剤の発色向上が期待できます。
もし、ヘアカラー剤が酸性であれば、ドアを閉じることになり、染料は毛髪内部へほとんど浸透しません。
ヘアカラー後は、通常1~2週間かけて髪の毛は弱酸性(等電帯)に戻っていきます。
等電帯へ戻ることで、キューティクルのドアは閉まっていき、染料が流出しにくくなります。
ただ、酸性にすれば良いというわけでもありません。
ヘアカラーの施術直後に急激にpHを低くしすぎると、ヘアカラーが変色する可能性もあるので、注意が必要です。
パーマ剤は、一般的に1剤はアルカリ性、2剤は弱酸性で作られています。
1剤でキューティクルを膨潤させドアを開き、有効成分を毛髪内部へ浸透させ、カールまたはストレートに変形させる状態を作ります。
2剤は1剤が作ったカールまたはストレートの状態をキープするため、キューティクルを閉じる役割をします。
これによって持続性のあるカールやストレートが実現できます。
カールの強弱はpHの設定を変える事でも調整されています。
例えば、ゆるいカールにしたい場合、アルカリ性が高すぎないpHに設定すると良い結果が得られます。
使う薬剤を変えれば、 カラーの発色向上やパーマのかかり具合をコントロールすることもできます。
ただし、ダメージが進んだ毛髪をアルカリ性にすると、内部の必要なタンパク質まで流出しやすくなり、より傷んでしまうことも考えられます。
ダメージした髪にヘアカラー剤を使用する場合は、髪のケアをきちんとしてくれるサロンで相談するのがおすすめです。
pHをコントロールすることで、膨潤させて有効成分の浸透を促進させたり、毛髪を収斂させて閉じ込めたり、施術効果を高めることが期待できます。
5. 一般的に美容室での施術後の髪はアルカリ性に寄ったままです
美容室でカラーやパーマをする機会も多いと思います。 一般的な薬剤では、毛髪は「アルカリ性」に傾きます。
pH(ペーハー)でいうと9~10くらいに。
そうなると、キューティクルは大きく開き、中の栄養分は抜け出ます。
この状態のまま放置しておくと、当然傷みやすい状態になってしまいます。 このカラーやパーマを行う際に、最終的に毛髪を「弱酸性」に戻す工程というのがとても大切になってきます。
行きつけの美容室がこの処理をしてくれているか気になったら、担当の美容師さんに聞いてみると良いと思います。
質問してみて、もし美容師さんが自信をもって即答してくれなかったら、
そのサロン様はちょっと疑ってみても良いと思います(汗)。
恐らく、髪の毛を弱酸性に戻す処理をしてくれていないでしょうね。 もともと閉じていたものを外部刺激(薬剤)で開けたのですから、しっかり閉めてあげることが基本です。
美容室でのカラーやパーマの施術で薬剤が頭皮にくっつくと、頭皮のpH(ペーハー)も「アルカリ性」に傾くことがあります。
もちろんこの状態で放置しておくと、頭皮の状態も悪くなってしまいます。 日常生活の中で、私たちの肌や頭皮には雑菌がくっつきます。 頭皮を「弱酸性」に保っていると、殺菌作用により雑菌を落としてくれます。
「アルカリ性」に寄ると、バリア機能が弱くなり、雑菌も繁殖するため皮膚のトラブルが起きやすくなります。
湿疹などの皮膚のトラブルは大抵アルカリに傾いています。
反対に「酸性」に寄りすぎると、殺菌作用はありますが皮膚は硬くなります。 頭皮はお肌の延長です。
頭皮も健やかに保つため、美容室でのパーマ・カラー後の処理が重要になってくるのです。
6. 髪の毛も頭皮も弱酸性の状態に戻す処置をしてくれるサロンを選びましょう
pH(ペーハー)によって髪の状態が変わることがお分かりいただけたと思います。 美容室でカラーやパーマをしているとき、髪の毛のpH(ペーハー)は変動し、負荷もかかっています。 pH(ペーハー)を「弱酸性」に保つことで髪の強度は保たれます。 「アルカリ性」に傾いたら「弱酸性」へ。
「酸性」に傾いたら「弱酸性」へ。
キューティクルも「開けたら閉める」。 そして、日々のヘアケアでは「弱酸性」を保てるアイテムをご使用ください。 これがぜひ知っておいて欲しいヘアケアの基本です。 本日もお付き合いありがとうございました。
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