今年の四月も、たくさんご来店されました。
春休み期間が長かった学生さん、学校がお休みの間だけ髪色をうんと明るくして、
学校が始まるから、実習が始まるから
「黒くしてください」
というリクエストです。
それはもちろん、当店の髪質改善カラーエステを選んでお越しいただいてるのは本当に嬉しいことです。
困ったケースが、
「他店で黒染めしてもらったら傷みました」
「セルフカラーで黒染めしたら傷みました」
のお客様です。
あとは
「黒くしたいんだけど、黒染めって傷みますよね」
というお問い合わせもございました。
日本で生きていく上では、今後の人生、何度か必要になってくることかもしれませんので、
いわゆる「黒染め」について、正しい理解を一度まとめてみようと思います。
今日の記事をご覧になることで、無駄な失敗・不安がなくなっていくことでしょう。
お付き合いよろしくお願いしますね。
1. そもそも黒染めとは?
概念としての「黒染め」という意味合いでは
・髪の毛を黒く染めること
・大多数の日本人の地毛に近い明るさに染めること
ということだと思います。
例えば
いわゆる普通のカラー剤であるアルカリカラーでも、ヘアマニキュアでも
香草カラー・ヘナなどの草木染め
カラートリートメントと呼ばれるような類のもので染めるにしても。
どんな薬剤を使って染めていたとしても、
結果として黒く(大多数の日本人の地毛くらいの明るさ)に染まっていたら黒染めということになります。
しかし、実際には使用する薬剤の種類によって、染め上がりにも多少の違いが生まれますし、髪の毛への影響も変わってきます。
色落ちした時や次に髪色を変えたいときの結果が大きく変わってきます。
2. 薬剤として考える場合
薬剤として考える場合、黒・もしくは大多数の日本人の地毛くらいの明るさになる薬剤のことを指すことになります。
例えばアルカリカラーであれば、通常「5レベル以下」で赤や青などの色味をあまり持たない、ナチュラル系、ダークブラウンやモノトーン系。
ヘアマニキュアやカラートリートメント類などであればそのまま「黒色」のもの。
そういったものを黒染めと言う場合ですね。
黒く染めることと、黒染めと呼ばれる薬剤を使うことは
必ずしも結果が一致するものではありません。
それは、薬剤によって染まり方が異なる、つまり色の出方が変わるからです。
3. いわゆる黒染めの薬剤の特性による違い
色学的に言うと、黒とは光を一切通さない色ということになります。
先ほど述べた「黒染めと呼ばれる薬剤」の種類による違いを簡単に説明しますと
・アルカリカラー
→髪の毛の比較的「内部」で反応、発色する。含まれる染料によって残留性が変わる。
・ヘアマニキュア&カラートリートメント類
→正確には酸性染料と塩基性染料と呼ばれる。どちらも髪の毛の比較的「表層」で吸着、発色する。含まれる染料によって残留性が変わる。
・草木染め
→アルカリカラーとヘアマニキュア&カラートリートメント類の中間。
髪の表面に吸着しつつ、内部にも色素が入る。
となります。
これで何が変わるのかというと、端的に言えば光を通しやすいか否かがかなり変わってきます。
アルカリカラーのように内部で反応・発色するのであれば、髪の毛内部の密度が一時的に上がるため、
しかし、表面に吸着するだけのものだと、髪の毛内部の密度は変わらないため、染料の構成によってはアルカリカラーほど真っ黒にならなくなる場合もあります。
いずれにしても、
髪を黒くするための手段として、薬剤選定があり、
「黒染め用」
というカラー剤があるわけではないのです。
黒染めだから傷む
と決め付けることは全くありません。
薬剤選びは手段の一つということになるのですね。
4. 黒染めが傷むと言われる理由
黒染めにも様々な手段があるというのはお分かりいただけたと思います。
では何故、「黒染め=ダメージ」という認識が一般化しているのでしょうか。
それは、一般的に黒染めとはアルカリカラーの黒になる薬剤のことを指していることが多く、
アルカリカラーの黒になる薬剤は残留しやすく、次のカラーに大きな影響を及ぼしてしまうからということです。
アルカリカラーで「黒」になる色というのは、明るめのカラーと比較すると、圧倒的に色素を多く含んでいます。
たとえば、その上からブリーチをしても、完全に脱色はされず、
オレンジ色系の色素が残留してしまいます。
これが、カラー剤で入れた色素が髪の内部で「擬似メラニン」を作っているからです。
次に色を変えたいと思っても、なかなか明るくはなってくれません。
赤味・オレンジ味がかなり強く残るので、
頑張っても暖色系のブラウンが限度でしょう。
寒色系のお色に変えるのはほぼ無理だと思ってください。
ここで、頑張って頑張ってカラーを繰り返すと、気がついたら髪はボロボロになってしまいます。
考えてみてください。
そもそも「黒染め」が必要になったということは、直前まで明るい髪色だったということです。
ですから、ベースの髪の状態がダメージしているところからスタートしていますもんね。
5. もう一つの落とし穴!
そしてさらに危険なのが黒染め以前にブリーチをされていた髪の毛です。
黒染めをしたことで、「ブリーチ箇所の境界線」が消えてしまいました。
ハイライトやインナーヵらー、イヤリングカラーなどもそうですね。
どこからどこまでがブリーチ毛だったのか、もう見えません。
その状態で、仮に縮毛矯正などしてしまうと、THE・ENDとなることもあります。
以前いらっしゃいました。
ブリーチ毛をご自宅でホームカラーで黒染めされて、
そのことを美容師さんに伝えず縮毛矯正されたそうです。
経験のある美容師さんなら、髪の毛を濡らしたときの手触りで気付きそうなものですが…
不運が重なってしまったのでしょうね。
かなり上の方からビビり毛が出来てしまったそうです。
たまたま全体ムラなく黒髪になっておられたのでしょうね。
カウンセリングの重要性も教えてくれるストーリーですよね。
6. セルフカラーの黒染めは絶対にしないようにしてください
もし必要があって髪色を暗くしなければならない場合、
これだけはお願いいたします。
セルフカラーはやめておきましょう。
市販のカラー剤というのは、最初から「自己責任でやってね」というメッセージを
承諾するものとなっています。
プロが塗ってくれるわけでもないし、色ムラになったり仕上がりに満足できなくても
誰かが責任を取ってくれるものではないのです。
「自己責任でやってくださいね」
「はい、承知しました」
という契約がそこに成立しているのですね。
つまり、
「黒」
という市販のカラー剤は、
とことん黒くなるような薬剤、とっても強い薬剤で作られているわけです。
まず、ものすごくギシギシな手触りになります。
間違いないです。
さらに、直したいと思っても、お直しはほぼ無理です。
色が相当強く残ります。
最悪、カットするまでその髪色で過ごす覚悟が必要です。
うまく染まらなければ美容院で直してもらおう、というのも甘い考えかもしれませんよ。
お気を付けくださいね。
7. 髪をきれいに染めるなら髪質改善カラーエステ
AMI a BELLEには「黒染め」というメニューはありませんが。
髪質改善カラーエステで、あなたのなりたい理想の髪色に近付けていくことができます。
日本人のナチュラルな髪色に近いお色も、たっぷりの栄養分と一緒に調合していきます。
髪色をどのくらい暗くするかについても、じっくりとカウンセリング時にお伺いしますね。
・短期的に暗くしたい
・半年くらいは持続させたい
・今後カラーをやめて、しばらくは地髪でいきたい
など、お客様のご希望にそって、しっかりとお色の選定やメニュー提案をさせていただきます。
カラーのお色を持続させるためのヘアケアアドバイスはもちろんのこと、
それだけでなく、
「しっとり」「さらさら」「ツルツル」「まとまり」といった
ご希望の質感もデザインさせていただきます。
カラーをしながら髪質が良くなっていくのを是非ご実感ください。
もう黒髪にするのに迷いはないはずです。
皆様のご来店をお待ちしていますね!
髪を綺麗にしたい全ての方へ。
AMI a BELLEの髪質改善師クワバラがお伝えさせていただきました。
髪質改善専門店アミーベルでは、お客様お一人お一人のライフスタイルや髪のお悩みに合わせて、
最適なメニューを最善のプランでご提供し、
必ず最高の結果を出せるよう、熟練したスタッフが全力を尽くして技術に当たらせていただきます。
10年後・20年後も健康で美しい髪と頭皮環境を守るため、必要なことを何でもアドバイスさせていただくことをお約束します!
他にもお知りになりたいことがおありでしたら、いつでも当店スタッフにお尋ねください☆
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